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ヴァルター・カーン・メルヒェン財団は、国際的な評価を受けている日本人のメルヒェン研究者、小澤俊夫教授に、2007年度ヨーロッパ・メルヒェン賞を授与し、5000ユーロの賞金を与えることを決定した。
この賞は、小澤氏の生涯の業績を評価したもので、氏は1956年にグリム兄弟について書いた学術論文「グリム童話集成立史―エーレンベルク稿第7版の比較」を発表し、最初の高い業績をあげた。氏は(クルト・ランケに師事のもと)ゲッティンゲンに繰り返し研究滞在をしたが、それが氏の経歴に影響を与えた。また、氏は何十年にもわたって、さまざまな大学において、ドイツ文学と比較文学、そして後には、児童文学の教授として教鞭をとり、また、ドイツでも客員教授として勤め、この分野に貢献した。ISFNR(国際口承文芸学会)では副会長を務め、日本口承文芸学会でも会長を務めた。1992年には、日本で「昔ばなし大学」を設立した。
賞はまた、彼のフィールドワーク、編集・出版活動、翻訳業績なども評価した。とりわけ氏が、ルッツ・レーリッヒとマックス・リュティの著作を、日本のメルヒェンを愛する人々や専門家たちの世界に紹介し、身近なものとした事は大きい。それにくわえて季刊誌『子どもと昔話』を編纂しているのも、大きな功績である。
氏は、メルヒェンがもつ異なる国の人々を結びつける力を理解し、広めてきた。また、絶えることなく日本とドイツの友好関係を築く努力してきた。そして、氏は日ごろから、氏と同じく名高い教え子たちに、彼の首尾一貫した姿勢を伝えてきた。
当財団と氏の世界中の友人たちは、氏を心から祝福したい。
授賞式は2007年のフォルカッハ市のメルヒェンの日、そして秋の定例学会のプログラムにて行われる。
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